大学院に入学した時に、入学祝いにオリベッティのタイプライター(もちろん手動のもの)を買ってもらったことを思い出しました。当時は大学院に入ったら、日本語はほとんど使わなくなり、あらゆる公式な論文はたとえ修士論文といえどもすべて英語で書かなければならないということになっていたので、大学院生はおそらく全員がポータブルのタイプライターを持っていたと思います。 しばらくすると、電動タイプライターというものが出現して、それまでの重いキーとは比べものにならない軽さに感動したものですが、値段が高かったため個人で持っている人はそれほど多くなかったと思いますが、研究室には「清書用」のどっしりとした電動タイプがあったものです。 そうこうしているうちに、電動タイプがどんどん進歩して、調べてみるとずいぶん前からあったものらしいのですが、IBMのセレクトリックという電動タイプが研究室に導入されました。これは印字部分が