例えば貴方がアホみたいな顔しながら飯食ってテレビをぼんやり眺めているとする。テレビではちょうどつまらないクイズ番組が流れていてタレントだの芸人だのがアホみたいな顔でクイズに挑んでいる。こうしているとまるで世界中アホしかいないような気がしてなんだか不思議だね。クイズが出題される。貴方はそのクイズの答えを考えるまでもなく既に知っていた。回答者の数名が間違った回答をする。貴方はこう思う。なんだこいつはこんなことも知らないのか馬鹿だなぁ。人は多かれ少なかれ傲慢なところがあり、あるいはそれは自分自身を過小評価して生きている結果として生まれる論理なのかもしれない、「自分がなんでもなく普通に知っているような当たり前のことを知らないだなんてこいつはダメだなぁ」という感覚。 例えば貴方の目の前に一人の男性が立っている。そいつが名乗る。はじめまして、私の名前はキムラタクヤです。それを聞いた貴方の脳にどんな電流