観光振興や「通勤」後押し 総延長約700キロの自転車道網整備などを柱とする県の構想が明らかになった。現在約300キロの自転車道と自転車・歩行者専用道があり、新たに約400キロを造ってネットワーク化し、観光振興や自転車通勤を後押しする。国道や大規模県道の植樹帯や歩道の一部を自転車道に転用し、拡幅や新規着工は最低限に抑える計画で、「それほど予算はかからない」(県幹部)としている。県は近く官民による会議を発足させ、構想を具体化する方針。 県が策定したのは「ぐるっと埼玉サイクルネットワーク構想」。川沿いに走る大規模自転車道「荒川自転車道」「江戸川自転車道」を軸に、県内の観光スポットや主要都市を結ぶ支線、大規模道同士の連絡路を整備し、県中部から秩父地方への長距離道へとつなげる、とする内容だ。 中高年層を中心に、日帰りや1泊程度で観光名所を自転車で巡ったり、車に積んだ自転車で十数キロ程度の近隣観光をし