俗に言う「左右盲」という言葉をご存知であろうか? 正式な病名や学術用語ではなく、また病気でもないのだが、「右と左がとっさに判断できないこと(人)」のことを指す言葉である。 もちろん右と左が理解できていないわけではない。落ち着けばしっかりと右と左は判断できる。しかし、とっさに「そこ右!」などと問われたときに、瞬時に右と左が判断できない……つまり左右の判断に時間がかかってしまうのだ。 今回、長年にわたり「左右盲」に悩む、都内在住の会社員(31歳)に話を聞くことができた。果たしてどのように苦悩しているのであろうか? 「一番怖いのは車の運転です。例えば助手席から『そこ左!』と声がかかっても、左がどちらなのか理解するまでに1~2秒くらいはかかってしまいます。ということで、あまりにも突然の右左折リクエストには安全を考慮してそのまま直進するようにしています。もちろん助手席からは怒りの声が飛んできますが、