先日、日本小児内分泌学会が、「長野県において福島県から避難している子どもの甲状腺検査に変化がみられたとする報道に関しての学会声明」を発表したというニュースがありました。 同学会は、震災直後から、福島原発事故に関連した、誤ったヨウ素含有製剤・食品の摂取への注意など、積極的な情報発信を行なっていました。 さて、そんな学会の東日本大震災の関連情報の中に、第12報まで続き完結したある文書を見つけました。それは、「甲状腺ホルモン薬供給再開への取組等について」と題されたもので、そこには「甲状腺ホルモン薬」の国内供給をなんとか維持しようと奮闘された方々の努力が、一見淡々と、しかし熱く綴られていたのです。 震災で「一生必要な薬」の製造がストップ 【東日本大震災】あすか製薬いわき工場被災でチラーヂンの製造停止‐緊急輸入など代替措置急ぐ 東日本大震災の影響で、甲状腺ホルモン剤「チラーヂンS」(成分名:レボチロ