水曜深夜は戦いだった。 深夜2時をすぎた頃になると、僕はそわそわし始め、「まだ早いかな?」と思いながらも待ちきれず出かける。 行き先は近所のコンビニ。 一刻も早く『週刊プロレス』を確認したかったのだ。 『週刊プロレス』は当時木曜日発売。それがそのコンビニに搬入されるのが大抵水曜深夜(つまり木曜早朝)。それを店員が棚に並べるのが2時過ぎ。その頃合いを狙っていたのだ。 けれど、コンビニの店員は忙しい。僕が思い描いたとおりの時間に棚に並べてくれるとは限らない。早く並べてくれないかなと店内を伺いながらその時を待つ。僕と店員さんとの戦いだったのだ。店員さんにしてみれば、ただただ迷惑な客だっただろう。 そんなのを待つまでもなく、早く買える状態にしてくれと店員さんに言えばいいのだが、それを絶対に買うのならお願いすることもできたが、必ずしも買うわけではなかったから言いにくい。 なぜなら、当時僕が読みたかっ
![くだらないの中に - てれびのスキマ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e63007c28f234940a0566ad692ab7ad213a390db/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FL%2FLittleBoy%2F20170210%2F20170210170134.png)