渋谷にて。三池崇史新作。すごくよかったです! おもしろかった。深田恭子はほんとうにすばらしいですね。三池が「日本の宝」と呼んだ、深田のキュートな姿が全編にわたって躍動するたのしい映画でした。 三池のフィルモグラフィーにおいて『ヤッターマン』との類似性を連想したのは『妖怪大戦争』(‘05)である。このふたつに共通点としてあるのは、小学生のためのエロス、決して直接的ではない微エロを刻印する、という作風である。実に周到であると感じた。三池は意図してこうした微エロのくだりを見せており、『ヤッターマン』で性に目覚めてしまう子どもたちが続出することはまちがいないとおもわれる。 考えてみれば、小学生にとってのエロスとは、イコールおっぱいである。彼らはまだ幼く、おっぱい以外のパーツにエロスを見出す感受性がない。『ヤッターマン』において、もちろんおっぱいもエロスの要素として導入されていて、ドロンジョ役の深田