ko'da styleの帆布バッグづくりを一人で担うこうだかずひろさんは、サラリーマン時代を経て職人になった経歴の持ち主です。 「家具店に勤務したあと、長年、東急ハンズで販売の仕事をしていました。売る仕事はつくる人の代弁者であるべきという考えがあって、工場や作家さんの工房をよく訪ねていました」。 ある日、帆布バッグの作家さんに「つくってみない?」と声を掛けられ、手伝ってもらいながらバッグを1つ完成させました。 「ミシンを踏んだことさえなかったんですが、これがおもしろかったんです。その後、愛用していたLLbeanのトートバッグに斜め掛けのストラップを手縫いしたのがバッグづくりのきっかけになりました。マウンテンバイクに乗るとき用に、どうしたら使い勝手がよくなるかなと思って」。 針の頭を押すための指貫(ゆびぬき)の存在も知らず、指に針で穴を開けるという痛い思いをしながらできあがったのはオリジナル