書きたいテーマはあるけど、うまくまとまらない人向け。 どうテーマを出すのかについてはあまり言及していないので、そこだけは注意。 KJ法を分かりやすく解説して、マインドマップ等のテーマを細分化する手法をちょっと取り入れた感じなので、目新しさはないかも。 ただ、解説はかなり分かりやすいし、手法も手軽になっているので、これならできるかもと思わせてくれる。
社会人になって20年が経過してしまいましたが、文章を短時間で要点よく纏めるというのは、私にとってはいまだに改善すべき課題のひとつです。 この本では、完成形としては「まとまった量」となる文章を作るに当たって「箇条書き」というツールを使ってこの本では、完成形としては「まとまった量」となる文章を作るに当たって「箇条書き」というツールを使うことを解説しています。 最近メールを会社で書いていて思うのですが、重要なことは「箇条書き」にすると、相手に伝えやすいことが分かってきました。文章を仕上げる場合には「箇条書き」は文章に直さなければならないと思いますが、それに到るまでにはこの「箇条書き」も強力なツールになると思いました。 特に、大事なポイントを3つに絞る方法としての「7-4=3」の法則(p77)は参考になりました。 以下は気になったポイントです。 ・テーマと決めると、箇条書きの項目だし=ブリット出し
R.P.G 社会性★★★★★ 展開 ★★★ よみやすさ★★★★★ 【購読動機】 宮部みゆきさん。「火車」に圧倒されました。その印象が強く期待をして購読です。 【総評】 「火車」同様に社会性を反映した作品でした。今回のテーマは「家族」「居場所」です。 登場人物は少なく、関係性も単純です。したがって、読みやすいです。その一方で、複雑ではないため、展開を想起しやすく、事件の犯人も目星がつきやすいです。 ミステリー小説というよりも、問題提起小説といえましょうか・・・。 【物語】 2つの殺人事件が発生します。 1;女子大生 2;世帯主。会社員。 2つの殺人事件には「接点」がありました。それは、1の女性が2が勤める会社のモニターアルバイトであったことです。 警察が調べていくうちに2;には、多少の秘密があることがわかりました。 それは、ネット、そうリアルと別の世界に「家族」が存在していたことです。 その
東京ではなく、東亰(とうけい)である。決して東京の古語ではない。と気がついたのは、最早読み始め既に終わりに近づいてから。(←もはやネタバレのひとつ。すみません。でも、多くのレビューがパラレルワールドって書いている)ずっと気になっていた作品をやっと読めた。 明治29年。基本的に当時の明治東京と変わらない。中江兆民という民権運動家も固有名詞で出てくる。ところが、昨今東亰界隈には火炎魔人や闇御前という無差別殺人者が跋扈する。謎の人魂売りや般若蕎麦、不審な読売り、黒い獣、辻斬り、黒衣の者‥‥夜中にだけ登場するそれらは、確かに現代の歴史書には出てこない。 妖怪変化、魑魅魍魎の物語かと思いきや、話の中心はサイコキラーの正体を探っている帝都日報の記者・平河新太郎と香具師の万造の探偵物語だった。最終章までは。 「電灯だとか瓦斯灯だとか。夜の端々に灯火を点して闇を追い払った気でいるようだが、灯火は畢竟、紛い
1.著者;遠藤氏は小説家。12歳の時に伯母の影響でカトリック協会で受洗。日本の風土とキリスト教の対峙をテーマに、神や人種の問題を書き、高い評価を受けた。「白い人」で芥川賞、「海と毒薬」で新潮文学賞・毎日出版文化賞、「沈黙」で谷崎潤一郎賞・・等を受賞。「狐狸庵山人」の雅号で軽妙洒脱なエッセイも多数執筆。ノーベル賞候補に上がる程で、今でも読み継がれている作家の一人。 2.本書;「神の沈黙」を主題にした歴史小説。江戸初期のキリシタン弾圧の渦中に置かれたポルトガル人司祭(ロドリゴ)を主人公に「神と信仰」を問うた名作。出版当初は、カトリック教会からの批判と反発が非常に強かったそうです。とは言え、「沈黙」は、13か国語に翻訳され、戦後日本文学の代表作と言われる程、高い評価を得ています。某読書会のコメントです。「この作品は作者が人生をかけた渾身の一冊。物語としてもドラマチックで非常に魅力的」である、と。
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