ヤフーが運営する競売サイト「ヤフーオークション」(ヤフオク)に、出征する兵士にあてた寄せ書き入りの日章旗が出品され、議論を呼んでいる。 遺族の多くは「心ない行為」と反発しているが、ネット取引によって引き取り手が見つかりやすくなるという意見もある。厚生労働省は「遺族の心情を傷つける恐れがある」として出品の規制を検討するよう打診したが、ヤフー側は「一律には規制できない」として応じていない。 議論のきっかけは、2月26日に開かれた衆院予算委員会の分科会。民主党議員が、ヤフオクに寄せ書き入りの日章旗が出品されていると指摘し、戦没者の遺品の売買禁止や、遺族への返還方法を検討するよう厚労省に求めた。これに対し、田村厚労相は「まさかネット上で売買されているとは知らなかった。遺族の感情からすれば、許し難い思いになると思う」と述べた。 ヤフオクには、寄せ書き入りの日章旗や千人針など、出征した兵士に託されたと