イスタンブール/トルコローマ時代の遺構や新市街の近代的ビル群がヨーロッパを思わせる一方、活気あふれるバザールや巨大なモスクがアジアを彷彿させる不思議の街イスタンブール。今回はヨーロッパとアジアの架け橋、トルコの世界遺産「イスタンブール歴史地域」をご案内しよう。 ヨーロッパとアジアの架け橋イスタンブール ヨーロッパからアジアへ、アジアからヨーロッパへはじめてボスポラス海峡を渡る商人や旅人は、この街が言葉だけではなく、本当に「ヨーロッパとアジアの架け橋」であることをひと目で感じることになる。 西の隣国ギリシアは正教会のお膝もと。エーゲ海の開放的な気候のもと、西ヨーロッパと変わらぬ近代的な街並みが広がっている。南・東の隣国シリアやイランはイスラム教国家。どの街でも毎朝アザーンが鳴り響き、女性はベールをまとい、イスラム教の教えの下で日々暮らしている。今回は、古来よりヨーロッパとアジアの交差点として