IT部門のミドルマネジャの育成は,本人の主体的な意思に任せ,能力向上に必要な知識の習得とそれらの実務成果を確認しながら,段階的に進めることが成功の秘訣です。この具体策として,新しい「情報処理技術者試験」の利用が挙げられます。 試験勉強が実務に役立つか? 景気の低迷する時代においては,目先のもうけ話に踊らされる傾向が強まるといわれています。このような状況下の実務では,短期的な成果が求められるあまり,本来あるべき仕事が行われないなど,視野が狭くなりがちです。例えば,結果をあせるばかり,定められた手順の一部を省いたり,形だけ手順を実行したりするといった傾向が強まります。 一方,試験勉強はすぐに経営成果につながるわけではありません。しかし,「やるべきことは何か?」「省略してはいけないことは何か?」など,仕事の基本や「あるべき姿」を再確認する絶好の機会です。さらに,情報処理技術者試験の受験を通して,
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