私のいる土地に手紙がくる。東京でいくらも遊んだ友だちから手紙が来て、その手紙は水戸で書かれていて、浜松で出されて、私のいる土地までやってくる。そういうのが面白くて、私は便せんに何枚も何枚も言葉を連ねてそれはたまに集中力とか失うので現在の実況中継のようになるのだけど、そういうことで手紙を書く。送る。届く。書かれる。送られる。そんで届く。物語なあと思って、それは紛うことなき物語なあと思われるので喜ばし。結局知らん土地で過ごしてひと月といくらかの晩が過ぎたけれども私は結局のところ元気で、順応性が高いのかどうかはわからないけれども最初の2週間はやっぱりというか思いのほかに地獄で帰りたい、東京に、帰りたい、アデュートーキョーとか思って出てきたけれどもサリュートーキョーつって軽やかに舞い戻りたい、とそればっかり思って、毎日のように空えずきが止まらなかったくらいなのだけれども、改めて自分はデリケートなの