米ネブラスカ州にある原子力発電所が、洪水で孤立する危機にさらされている。近くを流れる河川が氾濫し、今にも原発敷地内に水が流れ込みそうだ。 この原発では、数日前にトラブルが発生して一時電源が失われている。原発関係者は会見で「安全宣言」を出し、「事故が起きているのでは」との懸念を払しょくしようと懸命だ。 配線をぬらして送電にダメージ与える可能性 2011年5月下旬から米中西部では大雨に見舞われ、ネブラスカ州にあるフォート・カルフーン原発一帯が水びたしとなっている。上空から撮影された映像を見ると、近くのミズーリ川からあふれ出た濁った水が、原発の目と鼻の先まで押し寄せている。 フォート・カルフーン原発を管轄する「オマハ電力公社」(OPPD)は、2011年6月17日に会見し、「原発に危険は迫っていない」と強調した。川の水位は平均海水面から896.6フィート(約273メートル)にまで達しているが、OP
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