2012年4月17日、中国黒竜江省ハルビン市双城市で日本人男性の寄付で建てられた「希望小学校」が売却されることになり、地元住民から不満の声が上がっている。中国国家ネットテレビ局(CNTV)が伝えた。 売却が決まったのは同市金城郷楡樹村の「笠野原希望小学」。2002年に日本人男性の寄付で建てられた、村で唯一の小学校だ。同村はわずか450世帯余りの小さな村。村側の言い分によると、学校を建てた時に村が約20万元(約260万円)を借金して負担したが、いまだに返済のめどが立たないため、思い切って同校を売却することにした。50万元(約650万円)ほどで売却し、代わりに別の場所に小さな校舎を建てる予定。 これに怒ったのが村民たちだ。「まだ10年しか使っていないのにもう売ってしまうなんて」とやり切れない様子。楊聖峰(ヤン・ションフォン)校長も「村が決めたことなので、従うしかない」とあきらめ顔だ。楊校長