(譚 璐美:作家) 中国の国営中央テレビは2月18日、インドに隣接する新疆ウイグル自治区の山岳地帯に、機動性に優れステルス性能を高めた戦車を配置したと報道。また、チベット自治区の駐屯地で、インドとの国境地帯に新たに配備される大砲を積んだ軍用車両が並んでいる映像も公開した。 それと相前後して、中国共産党機関紙の解放軍報(2021年2月19日付)は、昨年6月に起きたインドとの衝突により、中国兵4人が死亡したと初めて発表して、国境警備を強化する必要性を正当化した。 中国政府に近い学者が言及した人民解放軍の「マイクロ波兵器使用」の実績 中印両国は1962年以来、国境をめぐる紛争が絶えず、未だに正式な国境線が画定されていないが、昨年6月の衝突については、イギリスのタイムズ紙(電子版、11月17日付)も、「中国、マイクロ波兵器使用か インド軍否定」という記事を報じたばかりだ。 記事によると、中国人民大