もしもの備えはできていない。 新型コロナウイルスが収束しない中、東京五輪開催へ暴走する組織委員会。致命的な準備不足も露見している。そのひとつが選手村や競技場でコロナ陽性者が発生した場合のルール作りだ。 菅総理、小池知事らリーダーに「身を切る覚悟」はないのか(三枝成彰) 例えば、チームのスタッフ1人がコロナに感染、選手が濃厚接触者になり、試合までに検査結果が出なかった場合、棄権扱いになるのか。こういった事例が決勝で起こった場合、「繰り上げ金メダル」になるのか。 個人と団体の両方に出場する選手がいる競技(卓球やバドミントンなど)で、選手1人が陽性となり、ペアを組んでいた選手の検査結果が間に合わない場合、個人戦も棄権か……。 不測の事態を想定すればキリがない。 今月1日にはサッカーの国際親善試合でジャマイカ代表がPCR検査陰性証明の不備で来日できなかった。先月22日にはスケートボードの五輪予選大