連日のようにミサイルを発射する北朝鮮。各国から厳しい経済制裁を受ける中、その費用はどこから捻出しているのか。 北朝鮮の「外貨獲得」の手段の一つとされるのが、サイバー攻撃だ。「ラザルス」と呼ばれるハッカー集団が、日本を含む世界中の暗号資産を盗み続けているという。 一体何者なのか。その正体に迫る。 (サイバー取材班) 政府が異例の名指し 「北朝鮮当局の下部組織とされるラザルスが(日本の)暗号資産関連の事業者などを標的としたサイバー攻撃を行ったと判断するにいたった」 政府がサイバー攻撃の実行者とその背後の国家機関を特定して公表することを「パブリック・アトリビューション」と呼ぶが、これまで日本政府は、ほとんど行っておらず、極めて異例のことだった。 警察庁と金融庁、それに内閣サイバーセキュリティセンターは、この日、連名で、暗号資産の事業者などに向けて注意喚起の文書を出した。 政府が、異例の宣言を行っ
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