水筒に入れた緑茶が、実はフタの内側にはびこりやすいカビの繁殖を抑えている――。そんな研究成果が学術誌で紹介された。研究したのは大阪市内の中学生4人。専門家から手ほどきを受け、麦茶やほうじ茶にはない緑茶の効能を解き明かした。 【写真】水筒のカビを調べ、研究成果を校内でポスター発表する大阪教育大学付属平野中学の生徒ら=2019年12月7日、大阪市平野区流町2丁目、同校提供 大阪教育大付属平野中学校(大阪市平野区)の3年生、古閑(こが)愛望(まなみ)さん、小林貴咲(きさき)さん、村田鈴(すず)さん、湯川歩美(あゆみ)さんの4人。「水筒に見られるカビの現状」と題した論文が、有害生物対策などの専門誌「環境管理技術」の最新号に掲載された。 興味を持った主題にグループで取り組む「総合的な学習」の授業で4人は、身近な品物につくカビを調べた。まず、カビの研究で知られる大阪市立自然史博物館外来研究員の浜田信夫