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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (10)

  • 火星の火山から伸びる雲の秘密

    火星のアルシア山山頂付近からは、最長1800kmの雲が伸びることがある。探査機マーズ・エクスプレスの監視カメラにより、その全貌がとらえられた。 【2021年3月16日 ヨーロッパ宇宙機関】 火星のアルシア山は、平原から測ると標高が20kmにも達する大火山だ。その山頂付近からときおり雲が伸びている様子が、火星上空を周回する探査機によってとらえられている。一見、火山が噴火しているように見えるが、実際には火山活動が起こっているわけではないらしい。 アルシア山は火星の赤道からやや南に離れたところに位置している。雲は決まって、火星の南半球が春や夏のころ、アルシア山が日の出を迎えるころに出現し、朝のうちに西へと成長し、午後には消えてしまう。火星探査機の多くは午後になるまでこの地域を撮影できない軌道を飛行しているため、この雲をとらえて詳細に分析するのは難しかった。 アルシア山山頂付近で発生する雲の動画。

    火星の火山から伸びる雲の秘密
  • 金星探査機「あかつき」、延長ミッションに移行 - アストロアーツ

    JAXAの金星探査機「あかつき」が2016年4月から2年間の定常運用を終え、今後は3年間の延長運用に移行することが発表された。 【2018年12月10日 JAXA】 「あかつき」は2010年5月に打ち上げられ、同12月7日に金星周回軌道に投入される予定だったが、軌道投入のための逆噴射を行う主エンジンが噴射途中で破損し、金星周回軌道への投入に失敗した。そこで、5年後の2015年12月7日に姿勢制御用のスラスターを使って再び軌道投入を試み、遠金点が44万km、周期14日で金星の周りを公転する長楕円軌道に投入することに成功した。その後、2016年4月に軌道修正が行われ、近金点8000〜1万km、遠金点36万km、周期10.5日の軌道で定常観測を行ってきた。 「あかつき」はこれまでの観測で、金星大気の中層から下層にかけての赤道付近にジェット状の風の流れ(赤道ジェット)が存在することを明らかにしたり

    金星探査機「あかつき」、延長ミッションに移行 - アストロアーツ
  • 「あかつき」、金星に巨大な弓状構造を観測

    探査機「あかつき」の観測で、金星の南北方向に約1万kmにもわたる弓状構造がとらえられた。超高速風のスーパーローテーションに流されることなく形状が保たれており、下層大気の圧力変化が上空に伝わって作られたものと考えられている。 【2017年1月19日 JAXA/ISAS/立教大学】 2015年12月から金星の周回探査を開始した探査機「あかつき」が初期観測で、金星の南北方向に約1万kmにわたる弓状構造をとらえた。 2015年12月に「あかつき」が撮影した金星。(左)輝度温度、(右)放射輝度(提供:JAXA、以下同) 金星では「スーパーローテーション」と呼ばれる高速の東風が吹いており、その速さは金星を覆う雲層の上端(高度約65km)で秒速約100mにも達する。しかし、弓状構造は4日間の観測期間中に地理的にほぼ同じ場所に出現しており、スーパーローテーションの影響を受けていないことが確認された。こうし

    「あかつき」、金星に巨大な弓状構造を観測
  • 地球外生命からコンタクトがない理由

    生命の進化を調べた研究で、若い惑星での暴走的な加熱や極度な低温化のため、誕生した初期の生命は多くの場合死に絶えるだろうという説が発表された。他の惑星の生命からコンタクトがないのは、高度に進化する前に絶滅してしまったためだという。 【2016年1月27日 ANU】 「宇宙には、生命を育めるような環境を持つ惑星があふれているでしょうし、そこには生命体が数多く存在するはずだと多くの研究者が考えています。しかし、誕生間もない生命体は弱く、生き残れるほど急速な進化は滅多に起こらないと考えられます」(オーストラリア国立大学 Aditya Chopraさん)。「ほとんどの若い惑星の環境は不安定です。生命を育める惑星を作るには、水や二酸化炭素などの温室効果ガスを調節して表面温度を安定にする必要があります」。 約40億年前の太陽系では、地球だけでなく金星と火星も生命に適した環境だったかもしれない。しかし形成

    地球外生命からコンタクトがない理由
  • 小惑星に「じゃこ天」命名

    1996年に発見された小惑星に、「じゃこ天」の名が付けられた。日の地名にちなんだ名称など約30個が新たに命名されている。 【2015年2月5日 国際天文学連合】 寒い冬、体も心もあったまるおでんやおそばに磯の香りをプラスする「じゃこ天」がついに宇宙に進出? 2月3日、これまで発見されていた小惑星に新たに付けられた32個の名称が発表され、「(202909) Jakoten」も新たに加わった。1996年にこの小惑星を発見した中村彰正さんが愛媛県在住であることから、同県の名産品を命名したようだ。日べ物にちなんだ小惑星としては、これまでに「たこやき」((6562) TAKOYAKI)や「しじみ」((29431) Shijimi)があるが、姿形が似ているからというわけではもちろんない。 国際天文学連合からリリースされた「小惑星回報」。名前の由来についての説明がある 今回命名された中で日に関

    小惑星に「じゃこ天」命名
  • またも出現、土星の衛星のパックマン

    【2012年11月29日 NASA】 土星の衛星ミマスに続いてテティスでも、その表面にパックマンのような不思議な模様を見せる温度分布が観測された。それぞれの公転運動によって生じた温度の違いが現れたものとみられ、土星の衛星の多様な環境について知見を与えてくれる観測結果となっている。 土星に「パックマン2」が登場した。2011年9月にNASAの探査機「カッシーニ」が取得した土星の衛星テティスの温度分布図に、2010年に同じく土星の衛星ミマスで見つかったのと同様の、パックマンのような模様が見られたのだ(参照:2010/3/31ニュース「衛星ミマスに見つかった、不思議な形の暖かい領域」)。 画像の青色の部分は、黄色の部分よりも低温の領域だ。青色の部分は天体の公転の進行方向に面しており、宇宙空間の高エネルギー電子がぶつかって表面の一部が硬い氷に変化する。そのために昼でも温度が上がりにくく、低温に保た

  • エレーニン彗星が怖くない10の理由

    【2011年8月19日 NASA】 「ドラえもん」や「ディープ・インパクト」など多くの映画やドラマで、彗星は地球に衝突して大打撃をもたらす恐怖の天体として描かれてきた。だが、人間のライフスパンで考えると実際に衝突が起こることは滅多になく、エレーニン彗星もまた例外ではない。 エレーニン彗星(C/2010 X1)は、2010年12月10日にロシアのLeonid Elenin氏が発見した新彗星で、現在は地球に接近しつつある。小惑星や彗星といった小天体の地球接近は、可能性が非常に低いことがわかっていても衝突を憂う話題が常につきまとう。 NASAジェット推進研究所・地球近傍天体プログラム(スペースガード計画)のDon Yeomans氏と同宇宙生物学研究所のDavid Morrison氏が、エレーニン彗星にまつわるさまざまな疑問を解消すべく回答しているので、紹介しよう。 エレーニン彗星が地球に最接近す

    m_yanagisawa
    m_yanagisawa 2011/08/20
    安心した。
  • 火星の北極冠のなぞ、解明か

    火星の北極冠のなぞ、解明か 【2010年6月4日 JPL】 NASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)による観測から、火星の北極冠の複雑な地下構造が明らかになった。構造の分析から、北極冠の渦模様や巨大な谷がどのように形成されたのかという、長年のなぞに迫る成果が得られた。 NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーによる北極冠。クリックで拡大(提供:NASA/JPL) MROが明らかにした北極冠の下にある構造。黄色:表面にある氷、ピンク:内部にある層、青:一番下にある極氷。表面から一番下の極氷までの厚さは約2km。クリックで拡大(提供:NASA/JPL) 火星の北極冠は差渡し約1000km、面積は日の2倍ほどで、表面から約30kmほどの深さまで氷とちりの層が堆積している。もっとも顕著な特徴は「Chasma Boreale」と呼ばれる谷で、長さはグランドキャニオ

  • 星ナビnews file 2005-03 :: 堂平天文台復活!

    堂平天文台復活! 4月から一般観望会スタート かつて最先端で活躍した91cm望遠鏡が、今、市民に開かれよみがえる レポート: 飯島 裕 日光学が製造した堂平の91cmF18カセグレン式反射望遠鏡。1959年に岡山天体物理観測所に設置された91cmF13カセグレンに続いて製造された国産大型望遠鏡の2号機である。岡山のものはフォーク式赤道儀だったが、高精度を求めた堂平ではイギリス式赤道儀が採用された。 ※この記事は星ナビ2005年3月号に掲載されたものです。 関越自動車道を東京から下って行くと、鶴ヶ島インターチェンジを過ぎたあたりでちょうど正面に、山頂に天文台のドームをのせた堂平山が見えてくる。標高876m。埼玉県はもちろん、関東平野のどこからでも望むことのできる大きな丸みをおびた山である。 堂平山に天文台が建設されたのは1962年。当時の東京大学東京天文台・堂平観測所として開設され、のちに

  • ベテルギウスの質量放出の謎にせまる

    ベテルギウスの質量放出の謎にせまる 【2009年8月5日 ESO】 ヨーロッパ南天天文台(ESO)の大型望遠鏡(VLT)による観測で、2つのチームがオリオン座のベテルギウスの詳細な姿をとらえた。表面からガスを激しく噴き出し、太陽系とほぼ同サイズまでガスを広げながら迫りくる最期を待つ赤色超巨星の様子が初めて明らかになった。 ベテルギウスから流れ出るガス(イメージ図)。左右のスケールは、左がベテルギウスの半径、右が太陽系の惑星および天文単位(1天文単位は地球から太陽までの距離)を基準としている。クリックで拡大(提供:ESO/L. Calçada) VLTのNACOがとらえた高精細なベテルギウスの姿。クリックで拡大(提供:ESO and P. Kervella) 全天の中でも極めて巨大な星として知られるオリオン座のベテルギウス。その規模ゆえに寿命が数百万年しかなく、近い将来起こるであろう超新星爆

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