新型コロナウイルスの世界中への感染拡大はピークを過ぎつつあるとの見方があるが、少し気を抜くとあっという間に感染者が広がるのがこのウイルスの恐ろしいところだ。そんなウイルスの日本での感染拡大初期に最も注目を集めたのは、クルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号での感染蔓延と、同船に災害派遣され活動を続けながら1人の感染者も出さなかった自衛隊。客船という閉鎖空間の中でいったいどうやって感染を防いだのか。 英国船籍で米国のクルーズ会社が運航するダイヤモンド・プリンセス号(ダ号、11万5875総トン)は、3711人の乗員乗客を乗せ、1月20日に横浜港を出港した。鹿児島、香港、ベトナム、台湾、那覇とめぐり、2月4日に横浜に戻る旅程だった。1月25日の香港寄港の際、中国系の男性が下船した。この男性は23日から咳が出ていて30日に発熱。2月1日に新型コロナウイルス感染が判明した。 ダ号にはその日のうちに男性
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