「敵対国の指導者とも、無条件で話し合いをする」 1月20日(現地時間)に新たに就任したバラク・オバマ米大統領は、就任前の外交方針の説明でこう述べ、ブッシュ前政権時代に一時、勢力を持ったネオコン(ネオコンサーバティズム、新保守主義)的ユニテラリズム(一国主義)に拠った外交とは、一線を画す考えを表明した。 1992年に『歴史の終わり』(三笠書房)を上梓し、世界中の耳目を集めた日系米国人の学者フランシス・フクヤマ氏は、2006年に『アメリカの終わり』(講談社)を発表することで、公式にネオコンとの訣別を宣言した。 そのフクヤマ氏に、米国が現在直面する問題と、新政権への期待について聞いた。 フランシス・フクヤマ氏 (Francis Fukuyama) 米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授。1952年10月27日、米シカゴ生まれ。米コーネル大学で古典を専攻し、米ハーバード大
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