長野県の重度身体障害者が15日、体の負担を大幅に軽減できるロボットスーツを装着した介護者に背負われて、京都市左京区の鞍馬山を散策し、色づき始めた紅葉を楽しんだ。 同県小海町の自営業内田清司さん(47)で、交通事故が元で車いす生活を送っている。介護者が使ったのは、筑波大の山海嘉之教授が介護用に開発したロボットスーツ。足や肩に付けた器具が体の反応を感知して装着者の動作を後押しし、体に負担なく動くことができる。介護者が人を背負ったり、障害当事者も使える。 内田さんは3年前にロボットスーツを付けた友人に背負われ、スイスアルプスのブライトホルン登頂に挑戦した経験を持つ。今回は車いすでは難しい山道をロボットスーツの力で散策、自然を満喫するとともに、挑戦する心の大切さを伝えようと、山海教授らの協力で鞍馬山に臨んだ。 午前9時、ロボットスーツを装着した山海研究室の学生に背負われて鞍馬寺を出発。学生は