リオデジャネイロ五輪の開幕まで1カ月を切った。晴れ舞台に立つ選手たちの壮行会が連日、所属企業などで開催されている。ただ、その取り扱いに困惑する企業は多い。2020年東京五輪組織委員会や日本オリンピック委員会(JOC)が「壮行会の公開禁止」の通達を出しているためだ。なんでダメなの? JOCなどが5月に開いた国内の競技団体向けの説明会。約60ページに及んだ配布資料には、「各選手の所属先がオープンの形式で、壮行会を実施することはできません」と明記された。 国際オリンピック委員会(IOC)は、スポンサー以外が五輪を連想させる文言や画像、マークなどを商業、宣伝目的に使うことを五輪憲章で禁じている。「五輪」といった言葉はもちろん、「2020円キャンペーン」など五輪を想起させる内容もダメだ。壮行会の公開は所属選手の五輪出場に乗じて、企業が自らの宣伝をしていると見なされかねない「グレーゾーン」とされる。
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