JR御殿場線の増発につなげようと、神奈川、静岡両県の沿線13市町でつくる「御殿場線利活用推進協議会」が、観光振興や地域活性化の取り組みに熱を入れている。JR東海への要望という従来型の活動から“路線変更”し、沿線の魅力を高めて利便性向上の必要性をアピールするのが狙い。今月15日のダイヤ改正では実現できなかったが、同協議会は「根気強くさまざまな誘客策を打ち出したい」と意気込んでいる。 春の足音が聞こえ始めた今年2月、沿線市町がアイデアを出した企画の第1弾となる「御殿場線スタンプラリー」がスタートした。松田駅から沼津駅までの9駅と沿線エリアに点在する22施設でスタンプを集めると記念品がもらえる仕組みで、同線や周辺地域をPR。今後は地元住民らと協力してイベントを開催するなどの方策を練っている。 同線利用客の伸び悩みは、特に神奈川の市町で切実な課題という。山北駅から丹沢に向かうハイカーや下曽我駅