JR北海道の赤字路線の見直しについて、道東の3市長は12日、道庁を訪れ、道がJR北との協議の中心的役割を果たすよう求める要望書を提出した。維持困難な線区の将来を沿線自治体と個別に協議しようとするJR北をけん制した形で、今後、JR北との駆け引きが本格化しそうだ。 要望書は、蝦名大也・釧路市長、水谷洋一・網走市長、長谷川俊輔・根室市長が荒川裕生副知事に手渡した。「鉄道網は北海道の交通ネットワークを維持するための基軸路線」と主張し、「各路線の意義や役割は自治体間で異なる」として、JR北との協議や国への支援要請では、道が中心になるよう求めている。 要望書を提出後、蝦名氏は、今月8日にJR北が路線維持のため、沿線7町に毎年13億4000万円の財政支援を求めた日高線の協議を引き合いに、「このまま行くと、各地域で同じ議論が行われる」と危機感をあらわにした。 JR北は7月、単独での維持が困難な線区を秋まで