栃木県小山市は東北新幹線で市内から東京圏に通勤する市民に定期券購入費用の一部を補助する制度を2017年度から始める。 就職して市外に引っ越す学生を引き留め、定住促進を図るのが狙いで、新年度当初予算案に300万円を盛り込んだ。 対象は、今春、大学や専門学校、高校などを卒業して東京都内などの会社に就職する市民。勤務先が新幹線通勤を認めている場合、定期券の購入費用から通勤手当等を差し引いた額のうち月1万円を上限に補助する。1年間実施し、制度の利用状況を見て、継続するかどうか検討する。 市総合政策課によると、2015年度は約150人が就職で東京などに転出したという。新村利昭課長は「予算は25人分しかないが、補助を利用して小山に残る若者が多ければ、増やすことも考えたい。うれしい悲鳴になるのを期待している」と話していた。