老朽化に伴い「汚い・臭い・暗い」の3Kとも揶揄(やゆ)される学校のトイレの和式便器を、洋式タイプに改修する工事が広がっている。生活スタイルの変化で、慣れない和式で用を足せない子供が増加。洋式化とともに温水洗浄トイレや、流水音などを発する擬音装置を付けるなど高機能化も進む。大阪府内ではこの夏休みに計155の小中学校で改修工事を実施。トイレを我慢すると健康を損なう恐れも指摘されており、洋式化は教育現場にとって。喫緊の課題になっている。 心地良い空間に変貌 府教委によると、小学校に入学して初めて和式便器を見たために使い方が理解できず、トイレを我慢する児童が続出したことがきっかけ。中には前後逆に座る児童もいるという。 昭和51年設立の大阪府門真市の市立五月田(さつきだ)小は、平成21年11月にトイレの改修工事を行った。 もともと床は水をかけてデッキブラシで清掃する「ウエット式」だったが、一般家庭と