大阪府教育委員会が、夜間に生徒が学ぶ府立定時制高校11校の給食を平成28年度から休止する方針を固めたことが30日分かった。利用者が減少していることを受けた措置だという。 府立定時制高校の給食は、業者が調理して各校に運ぶデリバリー方式。事前申し込み制で自己負担は1食約300円だが、利用者の低迷が続いていることもあり、給食事業の入札をしても応札する業者が減少していた。利用者が多い大手前や春日丘など4校では給食を継続する。 昭和31年施行の「夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律」では、働きながら学ぶ生徒らのため、国や自治体は「給食の普及と健全な発達を図るように努めなければならない」と規定している。 府教委によると、かつてに比べ、自宅で夕食を食べたり外食で済ませる生徒が増えているという。