【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は30日、米連邦捜査局(FBI)が、元米中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン容疑者を米国に連れ戻すため、同容疑者の父親をモスクワに派遣しようと計画したが、失敗したと報じた。同容疑者の父親、ロン・スノーデン氏が同紙のインタビューで明らかにした。 ロン氏がポスト紙に語ったところによると、モスクワ渡航に当たって、同容疑者と直接話す機会を設定するようFBIに求めたが、確約が得られなかった。このため、ロン氏は「ただ座って、(同容疑者の)感情を揺さぶるための道具になるつもりはない」と告げ、要請を断ったという。 また、ロン氏は同容疑者が米国に戻れば極めて不利な扱いを受けることが明白であるため、むしろモスクワでの滞在が望ましいとの考えを示した。