静岡県は25日、県議会の主要会派に対し、新年度予算案に、東海道新幹線の新駅を静岡空港(牧之原市・島田市)近くに設置することを目指し、調査費1000万円を盛り込むことを打診した。 空港新駅の建設をめぐっては、JR東海が否定的な姿勢を崩していないが、県は調査費を予算計上することで、地元として新駅の建設を目指す意欲を改めて示す狙いがあるとみられる。 今回の予算では、空港新駅が建設された際に想定される、周辺地域での騒音などの影響を調査する見込み。県は2月に、新駅設置のシンポジウムを開催し、空港新駅の機運の盛り上げを図る。 県が空港新駅の建設を求めるのは、空港への利便性の向上と災害時の拠点とするためだ。県は今年度予算に駅の測量や設計の費用10億円を予備費として計上し、JR東海との協議次第ですぐに対応できるようにした。しかし、JR東海は新駅ができると、「高速で主要都市を結べなくなる」として難色を示し、