話題物流の要としての役目を果たす倉庫。入出庫や流通加工、出荷・配送、在庫管理などあらゆる業務の拠点としての機能を果たすとともに、荷物の出し手から配送先までのあらゆる情報をもとにスムーズな流れを制御する「司令塔」ともいうべき存在だ。 こうしたサプライチェーン・マネジメントが重要さを増す物流現場では、消費スタイルの多様化や新型コロナウイルス感染拡大に伴う宅配ニーズの高まりで、物量が急増するとともに荷物の種類の多様化も進み人手不足が露呈するなど、業務効率化が喫緊の課題になっている。さらに、リードタイム短縮や誤配送の抑止など、輸送品質向上の要求は高まるばかりだ。 少子高齢化が急速に進むなかで、こうした現場の課題解決策として注目を集めているのが、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)化による業務改善だ。なかでもその代表格とされるのが、倉庫業務の全体をマネジメントするWMS(倉庫管理システム)だ