「寝床で読む『論語』−これが凡人の生きる道」を読んだ。 寝床で読む『論語』―これが凡人の生きる道 (ちくま新書)posted with amazlet at 15.02.07山田 史生 筑摩書房 売り上げランキング: 617,685 Amazon.co.jpで詳細を見る 本書の性格は思ったよりも複雑である。とりあえずは「古典のなかの古典」である「論語」を解説した本、と言えるだろう。「論語」とか「儒教」とかいう単語からわたしなどは何を連想するかというと、まずは寺子屋とかで幼い子どもたちが無理やり素読させられていて、ちょっと行儀が悪いだけで先生からどつき回されるみたいなイメージが浮かぶし(浮かばんか)、また論語が好きな人に限ってすぐに切腹しようとするみたいなイメージも根強くあり(ないか)、やや真面目すぎてとっつきにくい感じがしてしまうわけですが、本書の著者山田史生さんは、まずそこに異を唱えてい