間もなく、諸外国の代表も招いて天皇陛下が内外に即位を宣言する「即位礼正殿の儀」(10月22日)が行われ、11月中旬には、「大嘗祭」が控えている。こうした儀式が終わった後、ようやく安倍政権では安定的な皇位継承に関する議論が始まるものと見られているが、与党内では男系維持を重視する声が大きく、建設的な議論がなされるのか懸念されている。 そうした中、25万部突破のベストセラー『天皇論』の小林よしのり氏と、『国民の天皇』で大佛次郎論壇賞を受賞した米オレゴン州ポートランド州立大学のケネス・ルオフ教授が、共著『天皇論「日米激突」』(小学館新書)を上梓した。天皇を巡る2人の激論の行方やいかに──。