冒頭の火事のシーン、大平晋也の圧倒的イメージ作画は、眞人の「お母さんが死んじゃうよ!お母さん死なないで!」という恐怖と慟哭を映像で表現するために他ならなかったのに、見た人の大半にそれが伝わっておらず、ただ作画がすごかったとしか思われてないの、これはもう演出の敗北に他ならないでしょ。全編そういうシーンばかりじゃねえか。 やっぱ情感演出の基本を高畑勲方式にしてるのがよくない。主人公の心象風景で現実を切り取る手法(冒頭大平パートがまさに典型)でいろいろ補ってるけど、やっぱ肝心なところ「お母さん死んじゃった!死んじゃったよ!」という主人公の悲しみが「自分ごと」として伝わってこない。今ようやくそこに辿り着いて俺は泣いてるんだが、遅すぎる。 面白くないにしてもせめて泣ける映画であるべきだった。過半数が「よく分からなかった」だけで終わって泣けてないのは勿体なさすぎる!分かってみるとめちゃくちゃ泣ける映画
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