「谷根千(やねせん)」は文京区から台東区一帯の谷中・根津・千駄木周辺地区を指す総称で、下町情緒が色濃く残るエリア。 地下鉄千代田線の根津駅と千駄木駅の中間にある往来堂書店は「個性的な町の本屋」の代表的存在だ。 メディアで取り上げられることも多く、見学に訪れる出版関係者も多い。 出版不況のなか売場20坪の一見ふつうの町の本屋が多くの読者を引きつけてやまないのはなぜか。 町の本屋の生き方、棚作りの秘訣、ミニブログ「ツイッター」を利用したフェア展開といった新しい試みについて笈入建志店長に話を聞いた。 (本紙・白石隆史) 〔町の本屋のツイッター活用〕 個性的な棚作りで知られる往来堂書店は今、新しい試みに挑戦している。 インターネットに短いつぶやきを書きこむサービス「ツイッター」から自然発生的に生まれた「ツイッター初? ツイッター発! 猫本フェア」だ。 「猫」にまつわる小説、随筆、絵本、写真集、マン