【北京=佐伯聡士】中国陝西省考古研究院が、西安市郊外で、2400年以上前のスープが入ったかなえを発見した。 13日付の中国英字紙「チャイナ・デーリー」などが伝えた。 このかなえは高さ約20センチ。秦の始皇帝による統一で幕を閉じる戦国時代(紀元前403〜前221年)の墓から発見され、フタを開けると半分程度まで液体が入っていた。ニワトリのような鳥の骨が10本以上含まれていたという。スープの保存状態がほぼ完全だったのは、墓が盗掘にも遭わず密閉されていたためとみられる。専門家は、骨やスープの成分を分析すれば、戦国時代の飲食習慣を探る上で重要なヒントが得られるとみている。