だが、小型かつ高精度であることを悪用し、ストーキングなど犯罪に利用する例が後を絶たない。意中の相手の持ち物にAirTagを忍ばせれば、相手のあずかり知らぬところで行き先を追跡できてしまう。 この過程で、善意の人物が所有するiPhoneなどのApple製品が、そうとは知らずストーカーに利用されていたおそれがある。AirTagはAppleの「探す」ネットワークを通じて位置情報を送信する。この「探す」ネットワークは、付近を通りかかったiPhoneの助けを借りて情報を送出するしくみだ。 Appleとしても発売当初から対策を講じているが、完全には機能していないのが実情だ。アメリカでは交際相手の行動把握に悪用し、最終的に殺人事件にまで発展した例が出ている。 浮気が発覚し、交際相手をひき殺す事件に 米ワシントン・ポスト紙は今年6月、中西部インディアナ州のパブで発生した事件を報じている。 記事によると、交