戦後の道内画壇をリードした函館出身の画家岩船修三(1908~89年)が、戦時中に国民の戦意高揚のために描いた戦争画が函館護国神社に保管されていることがわかった。旧日本軍守備隊が全滅した1943年(昭和18年)のアッツ島の戦いを描いた作品で、縦約190センチ横約280センチと戦争画としては道内最大とみられる。専門家は「これほど大型の作品が戦後80年近くたって見つかることは珍しい。アッツ島玉砕に対する軍の思い入れの強さを示す重要な作品だ」と話している。
札幌ドームを大型の暗幕で仕切る「新モード」。客席の規模をほぼ半分にすることで幅広いアーティストを誘致する=3月 札幌ドーム(札幌市豊平区)が、プロ野球北海道日本ハムの北広島市への本拠地移転による減収対策の柱として、総事業費約10億円を掛けて2万人以下の中規模コンサート用に今春導入した「新モード」の利用が1件も決まっていないことが分かった。本年度は新モードで6件の開催を目指すが難航。ネーミングライツ(施設命名権)売却のめども立たず、赤字額は当初想定の2億9400万円から膨らむ可能性がある。 「客席を半分にすると、アーティストは『自分たちはドームを埋められないんだ』と気落ちする。だから新モードは勧められない、という話をイベント関係者から聞いた」。ドーム内を暗幕で仕切り、コンサート規模を半分以下にする新モードの現状について、札幌市幹部はこう明かす。
【旭川】旭川市の慶友会吉田病院(263床)で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生して約2カ月。感染者は2日、3人増の215人となり、死者は39人を数える大規模感染となったが、昨年12月22日から元日までは感染者が確認されず、収束の兆しが見えてきた。一時は全階がレッドゾーン(汚染区域)となった中、沈静化の鍵となったのは、院内にグリーンゾーン(清潔区域)を確保するゾーニングの再構築だった。災害派遣医療チーム(DMAT)の主導で外部の支援を呼び込み、院内の人手に余力を生み出すことが決め手となった。 「とにかくあと10人でいいから、受け入れてほしい。各病院2、3人だ」。DMAT事務局次長の近藤久禎医師は吉田病院の支援に入った直後の昨年11月末、市立旭川病院など市内の基幹病院長との会議で頭を下げ、吉田病院の感染者受け入れを強く求めた。 【関連記事】 【動画】緊迫 PCR検査の現場 旭川
覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で札幌中央署薬物銃器対策課の元巡査部長、無職成田順(おさむ)被告(46)=札幌市豊平区、懲戒免職=が起訴された事件で、成田被告がインターネット掲示板を通じて覚醒剤を複数人に販売していたことが9日、捜査関係者などへの取材で分かった。同日には成田被告から覚醒剤を購入し、同法違反(所持、使用)の罪に問われた元風俗店従業員の女(23)の初公判が札幌地裁(坂田正史裁判官)であり、女は「成田被告は『俺は警察官だから捕まらない』と話していた」と述べた。 捜査関係者などによると、女は昨年7月、インターネット掲示板で、覚醒剤を販売する内容の書き込みを見つけて成田被告に連絡し、覚醒剤を購入。成田被告は同様の手口で少なくとも別の1人にも販売した。入手した覚醒剤が体に合わず、覚醒剤を買い直すための資金にしていたという。 女は成田被告と共謀して昨年10月、同市東区の乗用車内で覚醒
【2月24日 カーリング女子3位決定戦 日本対イギリス】 イギリスが有利な後攻で始まった試合は、両チームとも一歩も譲らず、第8エンドまで後攻が1点を取り合う形で進んだ。第9エンド、LS北見の日本はイギリスのミスから1点スチールに成功。そして、第10エンド。イギリスが勝ちを狙って2点を取りにいくラストショットが失敗しLS北見が1点をスチール、5−3で勝利し、カーリングで初めて日本がオリンピックメダルを獲得した。 ゲームが動き出した第8エンドから第10エンドのラストショットを中心に、山本研究室のカーリング戦略AI「じりつくん」が分析した。 残り3エンドで1点差負けの状況で、「じりつくん」はLS北見の勝率を44%と見積もりました。序盤から中盤のように1点ずつを取り合う形で進むと同点で最終エンドを終え、LS北見が不利な先攻でエクストラエンドを戦わなくてはならず、仮に第8エンドでLS北見が得点しても
「戦艦武蔵発見」浮かぶ戦友の顔 元乗組員・山口さん 「最強」の誇り「何だったのか」 (03/13 19:06、03/13 19:13 更新) フィリピン沖海底で見つかった船体を写した映像を見て、武蔵の装備などについて語る山口さん 旧日本軍の戦艦武蔵とみられる船体が、フィリピン沖の海底で見つかった。米軍に撃沈されて以来、約70年ぶりの発見に関心が高まるのとは対照的に、元乗組員の男性は「『見つかってよかった』という喜びや感激はありません」と静かに語った。武蔵にかけていた期待と、あえなく沈没した現実との落差。海底に沈む船体を見て感じるのは「結局、武蔵とは何だったのか」という思いだった。 衛生兵として武蔵に乗り組んでいた十勝管内中札内村の元村議山口昇さん(93)。現在、帯広市内の高齢者施設で暮らしている。船体を発見した米国のチームが撮影した約1分間の映像を、6日に見てもらった。 画面を見ながら「こ
ダンゴウオ3種、同種の雌雄だった 北大・阿部助教ら発表 (02/18 10:43、02/18 10:48 更新) (上)体長約7センチのコブフウセンウオ。側面に固い突起がある(中)軟らかい凹凸で覆われたナメフウセンウオ(下)全身が固い突起で覆われたコンペイトウ 【函館】これまで別種と考えられていたダンゴウオ科の魚3種が実は同一種の雌雄であることを、北大水産学部(函館)の阿部拓三助教(40)=魚類生態学=らの研究グループが突き止め、英国の魚類科学誌に発表した。 別種とされてきたのは、ダンゴウオ科オキフウセンウオ属のコブフウセンウオ、ナメフウセンウオとイボダンゴ属コンペイトウの3種。阿部助教が、これら3種の性別を調べたところ、コブフウセンウオとナメフウセンウオは雄のみで、コンペイトウは雌ばかりであることに気付いたという。 コブフウセンウオが守っていた卵を採取し、3年間かけて飼育したところ、コブ
孤立状態、住宅1階埋まる… 北海道・羅臼の積雪、史上最高179センチ (02/02 16:00) 記録的な積雪となった根室管内羅臼町。町民は玄関前などの除雪に追われた=2日午前8時、同町海岸町(涌坂周一さん撮影) 【羅臼】暴風雪に見舞われている根室管内羅臼町の積雪は2日正午現在で観測史上最高の179センチに達し、外部と唯一つながる国道335号は吹雪のため1日午前4時から閉鎖されて孤立状態になっている。道の災害派遣要請を受けた陸上自衛隊が除雪支援などのため同町に向かっている。 札幌管区気象台によると、この時期の羅臼の過去10年の積雪は平均48センチ。羅臼のアメダス観測地点では2日午前11時までに、「積雪深計」で計測できる積雪の限界値174センチを超え、機器の設定変更を余儀なくされた。同気象台によると、それでも積雪が192センチ以上になれば観測不可能で「欠測」になる。「想定を上回る雪が降った。
知床にカワウソ復活の可能性は 乱獲で環境省が絶滅種指定 斜里で国内外専門家が講演会 (10/17 16:00) カワウソ復活についてのポール・ヨクソン氏の講演に耳を傾ける参加者 【斜里】知床財団と知床博物館は15日夜、国内外の専門家を招いた講演会「カワウソ再導入までの歩み」を、町姉妹町友好都市交流記念館ホールで行った。絶滅したカワウソを知床に復活させる可能性を探る狙いで、参加者は復活事例がある英国の専門家らの知見に耳を傾けた。 かつて日本全国に生息したニホンカワウソは、毛皮を目当てとする乱獲などで明治後期から急減。道内では1955年に斜里川で目撃されたのが最後で、2012年には環境省が絶滅種に指定した。 町は知床「100平方メートル運動」の中で、森林の再生だけでなく、絶滅・希少生物の復活を計画。ニホンカワウソと遺伝的に近く、北半球に広く分布するユーラシアカワウソの導入に向け、調査を進めてい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く