ブックマーク / www.kogei-seika.jp (2)

  • 工芸青花|kogei-seika

    救世主の誕生をこの世で初めて知ったのは、王でも大祭司でもなく、野山で夜を明かす羊飼いたちでした。天使は、火を囲んで野宿する彼らに近づき、宣言します。 恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。 ダビデの町とはベツレヘム、メシアとは救世主のこと。そして、お告げの天使(大天使ガブリエル)に「天の大軍」が加わり、讃美の歌を歌います。 いと高きところには栄光、神にあれ、 地には平和、御心に適う人にあれ。 ラテン語で〈Gloria in excelsis Deo〉とはじまるこの讃歌は、バッハのミサ曲「天のいと高きところに栄光あれ」や、ヴィヴァルディの合唱曲「グロリア」で御存じの方が多いか

    machida77
    machida77 2016/10/19
    キリスト教美術を楽しむ 新約聖書篇11
  • キリスト教美術をたのしむ - 工芸青花|kogei-seika

    天使が舞い降りて、乙女に救い主の懐妊を告げる、いわゆる「受胎告知」「聖告」「生神女福音(しょうしんじょふくいん)」と呼ばれる場面は、キリスト教美術では「磔刑」の次に多く描かれる人気の主題です。なぜなら、神が神としての性質を保持しながら、ひとの肉体を纏って地上に降り立つ「受肉」という重要な教義を表すと同時に、「救世主の到来」という新しい時代の幕開けをも示しているからです。 しかし、この主題が重視されるようになったのは、胎となった聖母マリアへの崇敬の高まった5世紀以降のこと。新約聖書で「受胎告知」について記しているのは「ルカによる福音書」(紀元後90年代)のみです。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネが伝える四つの福音書のなかで最も古い「マルコによる福音書」(紀元後60年代)は、イエス30歳の出来事である「洗礼」からはじまっていて、「受胎告知」を含む幼少期の記述はありません。長いけれど重要なので引用し

    machida77
    machida77 2015/04/15
    キリスト教美術をたのしむ第一回
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