ブックマーク / www.withcat.site (33)

  • 明けましておめでとうございます。新年の記事のご案内です。 - 猫の話をしようか

    Photo by Jonas Vincent on Unsplash 明けましておめでとうございます。 昨年11月11日にオープンした『Withcat | の話をしようか』は、生まれたてのサイトながら、沢山の方々に記事を読んでいただけました。 当に感謝いたしております。 さて、サイトですが、現在編集体制の整備中です。 丁度新年の時期ということもあり、年初から少しの間お休みをいただき、その間に所定の作業を完了したく思っております。 記事配信の開始は1月中旬を予定しております。 尚、兄妹サイトの『Withdog | 犬を飼うということ』は、引き続き記事の配信を行っておりますので、ご覧いただけましたら幸いです。 ――ご連絡とお願い―― 皆様からの記事の寄稿を、引き続き募集しています。 Withdogで人気企画の『うちの子がうちにくるまで』や、いざというときに役に立つ、『病気別・闘病記』など

    明けましておめでとうございます。新年の記事のご案内です。 - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2018/01/04
  • 【掌編作品】【尾行してみよう】タロウの散歩道 ~目撃、猫会議!~ - 猫の話をしようか

    文:奥村來未 のタロウはいつも、どこを歩いてきているのだろうか。 子供時代、度々疑問を抱いていた。 散歩したいとき、玄関戸の前で鳴き、帰ってくると玄関戸の前で鳴く。 「どこへ行ってきたの?」タロウに聞いても、横目で私を見るだけで、「教えない」と言ってるみたいに寝てしまう。 ● 尾行してみよう ――よしっ。 私は幼稚園で着る、外遊び用のスモックを着て、タロウを尾行することにした。 家を出て、タロウは家と家の狭い隙間へ飛び込んでいった。 私もすかさず後を追う。子供の身体でも、ギリギリ通れるほどの狭い道。 途中、大きな蜘蛛が顔を出し、「ひゃぁ?!」と声が出た。 タロウはその声に気づいて歩を速めたので、私は急いで追いかけた。 ● 家の隙間を抜けると、目の前には桑畑。タロウは器用に桑の木の間を縫い歩く。 私は時々、桑の実を摘みいしながら、タロウの通った道を歩く。 タロウは私の存在に気づいていて、

    【掌編作品】【尾行してみよう】タロウの散歩道 ~目撃、猫会議!~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/31
  • 仔猫に還って歌う猫たち ~第2章・歌うたいの猫(10/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか

    虹の橋の ―別れって何? 永遠って何?― イラスト&文:水玉 灰色の仔より先に歓声をあげた黒い仔は、大喜びで、飛び跳ねています。 「ヤッホー!ぼく、もう、ちっとも、苦しくないよ!ぼくの病気も、全部、船着き場に置いてきたんだ!ヤッホー!ヤッホー!」 黒い仔は、地上ではとても重い病気に罹って、何年もの間ずっと苦しみ続けていたのです。 それが、やっと苦しみから解放され身軽になって、嬉しくてたまらないのでしょう。 黒い仔の喜びように、はじめは呆気にとられていた灰色の仔でしたが、だんだんと嬉しさがこみ上げてきました。 だって、地上で野良だった時と違って、もう、おなかも空いていないし、どこも痛くはないのですから。 そして、何より嬉しいのは、怒鳴り声におびえて逃げたり隠れたりせずにすむことでした。 虹の橋では、灰色の仔に、悪意を向けてくるものは誰一人としていないのです。 ● 黒い仔

    仔猫に還って歌う猫たち ~第2章・歌うたいの猫(10/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/29
  • 鈴の音と懐かしい声 ~第2章・歌うたいの猫(7/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか

    虹の橋の ―別れって何? 永遠って何?― イラスト&文:水玉 歌うたいのの歌に混じって、かすかに聞こえる懐かしい何か―― それは、今にも雨音の中に、消えてしまいそうでした。 黒い仔と白い仔は、その何かを聞こうとして、さらに、耳を澄ませました。 でも、灰色の仔は、ひとり陰に隠れ、耳をふさいだままでいました。 ● 黒い仔と白い仔は、あまりにもその何かに集中していたので、お互いの存在をすっかり忘れてしまっていました。 黒い仔は、もっと聞こうと、首を伸ばしました。 同時に、白い仔も、精いっぱい背伸びをしました。 黒い仔と白い仔は、ぶつかってしまい、ふたりの首の鈴が鳴りました。 澄んだ鈴の音が、歌うたいのの歌声と重なりました。 ● すると、どうでしょう。 それぞれの地上のおうちの懐かしい声が、耳の奥から、聞こえてくるではありませんか。 いつものように、の名を呼ぶ声。

    鈴の音と懐かしい声 ~第2章・歌うたいの猫(7/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/26
  • 虹を掛けるために降る雨 ~第2章・歌うたいの猫(4/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか

    虹の橋の ―別れって何? 永遠って何?― イラスト&文:水玉 歌うたいのは、虹の橋に着いたばかりの仔たちに、言いました。 「雨が、降ってくるよ」 仔たちは、空を見上げました。 黒い仔の鼻に、ポツンと、雨粒が落ち、 白い仔の耳に、ポツンポツンと落ちて、 灰色の仔のヒゲに、ポツンポツンポツンと落ちました。 ざあーっと、雨が降り出しました。 ● 歌うたいのは、ブランコから飛び降りると、公園の中に駆け出しました。 黒い仔と白い仔も、歌うたいのの後ろについて駆け出しました。 でも、灰色の仔だけは、うつむいたまま、動こうとしませんでした。 歌うたいのは、急いで灰色の仔の元に戻り、仔の手を引いて、大きな葉っぱが生い茂るところまで、走っていきました。 黒い仔と白い仔も、歌うたいのに続いて、葉っぱの下に駆け込みました。 葉っぱはとても大きくて、十分に雨宿りができました。

    虹を掛けるために降る雨 ~第2章・歌うたいの猫(4/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/23
  • 猫の歌声と星屑のブランコ ~第2章・歌うたいの猫(2/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか

    虹の橋の ―別れって何? 永遠って何?― イラスト&文:水玉 「時計塔の鐘が、なくなっている――」 雉白もようのは、時計塔を見上げながら、目を疑いました。でも、何度見返しても、鐘はどこにもありません。 足元に広がる無数の光をなくした星屑が、どうやら、鐘の残骸のようです。 古びた鐘は、ついに、高い塔から落ちて、砕け散ってしまったのでした。 ● そろそろ、船着き場に船が到着する時刻です。 「どうしよう――」 は、星屑を集め始めました。だけれど、いくら星屑を集めても、砕け散った鐘が元どおりになるはずはありません。星屑は、星屑のままです。 焦ったは居ても立ってもいられなくなり、集めた星屑の真ん中で、声をかぎりに歌い始めました。 鐘が鳴らないのなら、せめて、自分が歌って、船の到着の時間を知らせようと思ったのです。 でも、門の前で、いくら力のかぎりに歌っても、広い街中に届くはずもありません。

    猫の歌声と星屑のブランコ ~第2章・歌うたいの猫(2/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/21
  • 鐘を失くした時計塔 ~第2章・歌うたいの猫(1/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか

    虹の橋の ―別れって何? 永遠って何?― イラスト&文:水玉 虹の橋の船着き場には、毎日、地上からの船が幾艘(いくそう)もやってきます。 船には、渡し守がひとりずつ乗っていて、虹の橋までの船旅の間、船の棹(さお)を操りながら、良い声で歌います。 乗客の数は、ひとりだったり、さんにんだったり、船によってまちまちでしたが、誰も皆、渡し守の歌を子守唄にして、まどろみながら、虹の橋の船着き場にやってきます。 ● 虹の橋の船着き場の外には、並木道が続いています。 並木道は、緑豊かな公園の中を抜け、丘の上の虹の橋のたもとの街の門にまで続いています。 ● 門の脇には、大きな時計塔がありました。 時計塔のてっぺんで鳴る鐘は、虹の橋の住民たちに船の発着を知らせていました。でも、ずいぶん古びて、もう昔のようには澄んだ音では鳴らなくなっていました。 風向きによっては、鐘の音が街のはずれまで届かないことさえあ

    鐘を失くした時計塔 ~第2章・歌うたいの猫(1/10)/虹の橋の猫~【猫の絵本】 - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/20
  • 【掌編|猫が見つけた宝物】タロウのお告げ ~夢に出てきたその箱には~ - 猫の話をしようか

    文:奥村來未 いつもは、愛犬Mackの思い出を綴っている私ですが、今回は私が幼稚園の頃に一緒に暮らしていたの「タロウ」の不思議なお話をさせていただきたいと思います。 タロウは、真っ白な美しい雄でした。 私が幼稚園の頃、近くの公園でフリーマーケットをしていた時に里親募集をしていたようで、母が一目惚れして連れ帰って来たでした。 ● タロウはとても頭の良い人懐こいでした。 二十数年前のことなので、ハッキリはしていませんが、私はタロウに傷つけられたような覚えはないし、ダメと言われたことはしなかっただったと記憶しています。 ご飯は出されたら出されただけべ、とても早いで、両親は「犬みたいだ」とよく言っていました。 ● (ある日の思い出)私は、大切なものを無くしてしまった ある日、私は何かを無くしてしまいました。 それは幼い私にとって、とても大切なものだったのですが、今となっては私自身が、

    【掌編|猫が見つけた宝物】タロウのお告げ ~夢に出てきたその箱には~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/19
  • 【猫との距離を縮めたい】ひざ乗り猫に挑戦してみましょう ~芸ではなく、信頼関係をつくるトレーニング~ - 猫の話をしようか

    撮影&文:三毛ランジェロ 今日は、ひざ乗りのお話です。 愛との距離を、もう少し縮めたいという飼い主さんは、ぜひこの”ひざ乗り”に、挑戦してみてください。 生後3ヶ月ぐらいまでに慣らすと簡単ですよ。 もちろん、成でも成功した例は沢山あります。 ● STEP0(準備) ひざ乗りにさせるには、まずは環境が重要です。 おやつで釣って、ひざ乗りを覚えさせるのですが、いつも餌が置いてある環境にいるは、その安心感や満腹感から思うように動いてくれません。 一定の時間に餌をやり、余った分は引き上げることがまず重要です。 ひざ乗りの話とはべつですが、これは長生きのコツとも言われています。 ● STEP1(まずはやってみましょう) 次に、チュールのようなおやつを用意して、餌と餌の間の時間に手から直接べるようにしてみてください。指につけてべれなくても、チューブから出たものを舐めるとか、指で摘んだ

    【猫との距離を縮めたい】ひざ乗り猫に挑戦してみましょう ~芸ではなく、信頼関係をつくるトレーニング~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/19
  • 【糖尿病/注意点】闘病生活が長いってことも忘れないで ~糖尿病の猫さんと暮らすために(6/6)~ - 猫の話をしようか

    が糖尿病になってしまったら 撮影&文:panicia 3つ目に辿り着いたのが…… A病院、B病院を経て辿り着いたのが、現在お世話になっているC病院。ここは都内近郊に4つの医院を構えていて、うち1つは専門病院です。 うちの最寄りは専門病院ではなく、犬以外のほとんどのペットも診療してくれるようです。ここは年中無休。土日祝日はもちろん、お盆や年末年始さえもやっており、夜間対応もしてくれるようなので何かあった際も安心です。 規模(4つのうち私が通っている医院)は診察室2つ、院長の他に若い男性の先生1名、看護師2名、受付1名、こちらも外観は普通の病院といった感じです。 ● 診てもらっているC先生(60代半ばくらい男性)は、この病院の院長で、赤ひげ先生のような風貌、声が大きく活発で気さくな印象です。 サバサバしていますが動物への愛情が感じられ、手際がよく仕事も早い。こちらから余計なことを説明せ

    【糖尿病/注意点】闘病生活が長いってことも忘れないで ~糖尿病の猫さんと暮らすために(6/6)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/16
  • 【糖尿病/病院と獣医師】病院選びも大切なんですよ―― ~糖尿病の猫さんと暮らすために(5/6)~ - 猫の話をしようか

    が糖尿病になってしまったら 撮影&文:panicia 糖尿病になってもきちんとケアしていけば元気に過ごせる 2014年11月に我が家の、シアン(ロシアンブルーのオス、現在12歳)の糖尿病が発覚してから、1年9ヶ月ほど経過しましたが、至って元気で、普段は糖尿病であることを忘れて生活することができています。 私は、が糖尿病になって、気持ちが真っ暗になってしまっている方に向けて、糖尿病になっても元気に暮らせるのだということを伝えたくて、この記事を書いています。 また、「動物病院の選び方や付き合い方ってどうすればいいのかな?」と疑問をお持ちの方にも読んでいただけたらと思います。 ● 私は結構引越しが多く、シアンは何度も引越しを経験しています。その度に近隣の動物病院を探すので、今までお世話になった病院は(ちょっとイマイチ…で行かなくなったところを含め)10件程。 シアンが糖尿病になるまでは、年

    【糖尿病/病院と獣医師】病院選びも大切なんですよ―― ~糖尿病の猫さんと暮らすために(5/6)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/15
  • 【保護/里親/譲渡】猫たちの回復と、新しい家族 ~ビアンカとネーロとグリジア(後編)~ - 猫の話をしようか

    撮影&文:三毛ランジェロ 前回保護した2匹は、ビアンカとネーロと名付け、今回保護した仔はグリジアと命名しました。 グリジアを保護するまでに掛かったのは、1週間ほど。その間ビアンカは、酷かった目の状態が順調に良くなりました。 ネーロの目も酷い結膜炎で、その上に鼻も詰まって匂いもわからないくらい。急に欲が無くなり慌てて病院へ連れていくことも。何とか良くなって欲しいと願いながら、毎日3種類の目薬をさしてあげました。 1週間遅れで保護したグリジアは、やはり風邪に加えて目がとても悪い状態。なんとか綺麗にしてあげたいと、目薬と軟膏で世話をしました。 保護して10日を過ぎたビアンカとネーロ、そしてまだ5日ほどのグリジアですが、それぞれのペースで人との生活に慣れようとしてくれました。3匹の中で一番怖がりなのは、ビアンカです。 ビアンカは、ただれていた目の周りがすっかり綺麗になると、健康的で可愛いレデ

    【保護/里親/譲渡】猫たちの回復と、新しい家族 ~ビアンカとネーロとグリジア(後編)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/14
  • 【野良/仔猫/捕獲器】2匹の猫を保護したのは、もう年の瀬でした ~ビアンカとネーロとグリジア(前編)~ - 猫の話をしようか

    撮影&文:三毛ランジェロ 2016年の年の瀬も押し詰まってきた12月中旬過ぎ、友人から「心配な仔がいるのだけれど」との情報が入りました。 早速連絡を受けたその場所、仔がいる草の生い茂った空き地に行ってみると、そこにいた3匹の仔たちは、ひどい風邪を引いていました。そして保護するには良くある事なのですが、目が目ヤニで塞がってパッチリと開いていません。人への警戒心もかなりのものでした。 空き地周辺の方にお話を伺ってみると、生粋の野良母さんから生まれた仔たちで、母さんはかなり警戒心が強いということでした。そんな母さんの姿を見ていたらら、仔たちが人は怖いものだと思って当たり前です。 捕獲するために近づくと、1メートル位までは何とか行けますが、サッと素早く逃げられてしまう状態。何度も試みましたが駄目でした。 真冬の寒い時期でもあり、子たちの体調を考えると、ゆっくりと腰を据えて捕獲に取

    【野良/仔猫/捕獲器】2匹の猫を保護したのは、もう年の瀬でした ~ビアンカとネーロとグリジア(前編)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/13
  • 【糖尿病/療法食】食べさせるものにも気を使わなきゃ ~糖尿病の猫さんと暮らすために(3/6)~ - 猫の話をしようか

    が糖尿病になってしまったら 撮影&文:panicia たちにべさせるもの 自分がべるものにはさほど頓着のない私ですが、シアンが病気になって一層、「たちにべさせるものには気をつかおう」と思うようになりました。 人間より何倍も小さなたちの体です。私にはさほど影響がなくても、にとっては、日頃の習慣が重篤な問題に至ることもあるのだと、シアンの糖尿病をきっかけに思い知らされました。 ● のフード選び 私がたちのフードを選ぶ上で、念頭に置いているのは大きく分けて以下の3つです。 1、何よりまず「自身が喜んでべてくれること」 これは大前提ですよね。 2、身近な場所で手に入ること 万が一切らしてしまうようなことがあっても、ホームセンターやスーパー等でも扱っているものなら心配ありません。(自宅に在庫がなくても外の倉庫にストックがあるようなイメージです) 3、価格で背伸びをしないこと

    【糖尿病/療法食】食べさせるものにも気を使わなきゃ ~糖尿病の猫さんと暮らすために(3/6)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/11
  • 【猫が斬る/ミサイル開発】1発の核兵器よりも恐いもの ~思想家の猫、ピッピと共に(その1)~ - 猫の話をしようか

    文:夏目潤一郎 白いマグカップ一杯にコーヒーを淹れた私は、ソファーに深く腰を下すと、TVのリモコンを手に取った。出勤前にワイドショーのはしごをするのが、私の日課だ。 若い頃は新聞を3紙とって、全紙を斜め読みをしていたものだが、だんだんと面倒くさくなってきて、2紙になり1紙になり、最後まで読んでいた日経新聞をとらなくなったのが3年前。つくづくワイドショーは便利だと思う。 ● 私の名前は、夏目潤一郎という。職業は某私立大学の非常勤講師である。 ずっと昔は、誰もが知る有名大学で、最年少の准教授を務めており、自分で言うのも何だが、将来を嘱望されていた。教授も目の前だと言われていた。 だが――、ちょっとしたことでしくじってしまった。 そして、今に至る―― 専門は生物化学で、医学博士でもある。 誤解の無いように言っておくが、医学博士は医師では無い。 そして、医学博士の肩書では飯はえない。 私の膝の上

    【猫が斬る/ミサイル開発】1発の核兵器よりも恐いもの ~思想家の猫、ピッピと共に(その1)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/10
  • 【苦い経験】縁があれば、また会える ~猫を拾うということ(その1)~ - 猫の話をしようか

    文:はくたく 苦い経験がある。 ある年の台風の過ぎ去った早朝。俺は犬の散歩中に子を拾った。 最初はだと分からなかった。白黒ブチのその子は、掌にすっぽり収まるくらいに小さく、色も形もまるで紙くずそっくりだったからだ。 道の真ん中にうずくまっていたにもかかわらず、連れていた二頭の犬……サクラとモモが色めき立たなかったら、気づかずに通り過ぎていたかも知れない。 拾い上げても声も出さず、反応はほとんど無い。 だが、意識はハッキリしているようで、ちゃんと目を開けてこちらを見た。 ● 我が家は二匹の犬がいて、が大嫌いで、その影響を受けたのか、息子も娘もが嫌いだ。要するに自宅でを飼える状況ではないのだが、一度拾ってしまったからには、放置もできない。 俺はその子を懐に入れて、自宅へと連れ帰った。 朝飯の支度は俺の仕事だ。それ以外にも犬の餌やり、ゴミ出し、家族を起こすなど、バタバタと忙しい

    【苦い経験】縁があれば、また会える ~猫を拾うということ(その1)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/09
  • 【糖尿病/インスリン】初めて猫に注射を打つことに ~糖尿病の猫さんと暮らすために(2/6)~ - 猫の話をしようか

    が糖尿病になってしまったら 撮影&文:panicia 医師から糖尿病を告げられた時は、「なぜうちのが糖尿病に?」と思いましたが、今思えば、仔の頃から彼は甘いものが好きでしたよ…… 私がプリンやアイス、あんこなどをべていると「くれくれ」と言って手を出してくるので、ほんの少しならとついついあげてしまっていたのです。もしかしたら人間にとってはほんの一口でも、にとっては長年かけて「糖分とりすぎ」になってしまっていたのかもしれないと猛烈に反省しきり… いくら可愛くても、いや可愛いからこそやはり、にはのためになるべ物をあげるべきだなと思い知ったのでした。 ● 初めてに注射を打つことに...自分にできるのか不安 「12時間おきにインスリン注射が必要になります。今から注射の仕方を少し練習しましょう。ここのあたりをつまんで三角の真ん中に打つんですよ」 先生はそう言って生理塩水と注射器を取

    【糖尿病/インスリン】初めて猫に注射を打つことに ~糖尿病の猫さんと暮らすために(2/6)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/08
  • 【掌編小説】【猫と恋人たちの物語】ルルとエカ ~二匹の猫と、俺と、沙耶香~ - 猫の話をしようか

    作:鈴江さち 二人して並んで歩くこの街の空はいつも通り―― ちっぽけな一個の人間なんか、気に掛ける理由もなく、真っ青に晴れ渡っている。 久しぶりに、何の理屈も言い訳もなく、ただデートをする俺たち。隣りを歩く沙耶香の横顔は、笑っている。 沙耶香はなんの変哲もないデートを何よりも楽しんでいるようだった―― 俺は、最近飼ったばかりの二匹の子の話をする。 毎日、転がるように戯れるルルとエカの話を。 ● 栗色のルルはベンガル、茶トラ風のエカはアビシニアンの子。 休日にふらっと入ったペットショップで、同じケースに入っていた二人を見た瞬間にはもう、何か月のローンにしようか考えていた。 二人ともメスで、生後八か月の、今がやんちゃの盛り。 ルルが泣き虫で、エカが人懐っこい。 ● 二人とも可愛いんだけど、ルルの泣き顔に、俺は弱い傾向にあるらしい。 あの泣き顔に見つめられると、普段は隠している、自分の当の

    【掌編小説】【猫と恋人たちの物語】ルルとエカ ~二匹の猫と、俺と、沙耶香~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/06
  • 子猫の時から気を付けてあげて ~猫に甘噛みをさせちゃだめ(前編)~ - 猫の話をしようか

    文:三毛ランジェロ 今日は、の甘噛みの直し方をお知らせしましょう。 子の甘噛みは痛くもなく、可愛いものですが、ちゃんとトレーニングをしてあげないと、成になって問題行動に発展するかもしれません。 まず、甘噛みとは何か? 噛まれた時に、「痛いっ!」というのは甘噛みでは有りません。 どちらかというとそれは噛み。 ちょっと噛んで、すぐにやめる程度が甘噛みです。 甘えたり、ふざけてやっているのでしょう。 ● さて、その甘噛みですが、クセを残したままで成になってしまうと、将来問題が発生するかもしれません。人は甘噛みのつもりでも、噛まれた方は甘噛みではなくなってしまうかもしれないからです。 実はこの甘噛み。成になってから治すのは大変なんです。 まずはじめに申し上げると、大半のの甘噛みは、トレーニングによってやめさせることができます。ですから、甘噛みで悩んでいる飼い主さんはご安心を。 さて

    子猫の時から気を付けてあげて ~猫に甘噛みをさせちゃだめ(前編)~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/04
  • 冬の猫のことを知っていますか? ~知っていましたか? 猫には厳しい季節~ - 猫の話をしようか

    文:三毛ランジェロ 12月に入りました。 寒さが深まるこの時期でも、の出産は止まりません。 この時期に生まれた小さな命は、一体どのようになるのでしょう? 冬に保護されるは、夏と違って親と一緒にいる2~3匹だけです。 それは何故か?―― ● 5匹生まれてたとしても、2週間ぐらいのうちに、自然淘汰されるからだと思われます。自然淘汰というと聞こえが良いのですが、要するに餌が無いので餓死するか、寒さで凍死するかということです。 そして無事に保護できたとしても、風邪に罹っているケースが多く、下の写真のようなひどい状態になります。 仔の目は、目ヤニで塞がれてしまいます。 そして目の開かなくなった子は、親について餌を求めて、寒さの中を移動します。 このように悪条件が重なると、他の動物に襲われなくても、最終的に成になれるのは、一度の出産につき、1~2匹程度なのです。 ● しかも―― それは屋

    冬の猫のことを知っていますか? ~知っていましたか? 猫には厳しい季節~ - 猫の話をしようか
    mackshund
    mackshund 2017/12/03