会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな? 週末は新宿武蔵野館という新宿駅前の小さな映画館で「ル・アーブルの靴みがき」というフランス映画を鑑賞した。この映画館はメジャーではないけれどセンスの良い作品を上映してくれるので足繁く通う。「ル・アーブル」は脈絡のないハッピーエンドで少々面食らったが、理不尽なことに事欠かない「現世」に対する痛烈な皮肉と受け取ることができ、こういうのもアリだと感じた。いい映画だったと思う。 理不尽といえばこんなことがあった。 先日、勤務先の同僚からこんな唐突な質問を受けた。 「dancingさん、電力会社の繰延税金資産って取り崩さなくていいんですかね?」 聞くと、東京電力は別格として、それ以外の電力会社の繰延税金資産、つまり、「将来節約ができると見積もって資産計上している税金」のことであるが、