戦術の潮流を知るうえで、個人的に欠かせない雑誌がある。ドイツサッカー協会が指導者向けに発行している雑誌『fussball training』だ。 その最新号(10月号)において、ブラジルW杯の特集が組まれており、日本代表の強化を考えるうえでもとても有用な情報に溢れていた。今回はその一部を紹介しようと思う。 まず巻頭で特集されたテーマは「試合中のシステム変更」。同誌はブラジルW杯において、柔軟なシステム変更が鍵のひとつだったと分析している。 その代表例としてあげられたのが、ドイツとオランダだ。 ドイツはグループリーグのときは、ラームをアンカーに置く4-3-3を採用していた。しかしアルジェリア戦で右サイドバックのムスタフィが負傷したことを受け、レーブ監督はラームを本職の右サイドバックに戻すことを決断。それに伴いシュバインシュタイガーがアンカーに入り、試合の流れに応じて、4-3-3と4-2-3-
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