入社1〜2年の新入社員に、大学生と同様の教養科目があると仮定するならば、おそらくドラッカーとその著作だろうと私自身は考えています。業界・業種、経営者とマネジメント層、職種や職務を問わずに読まれるべきと。 この著書は、マーケター、コンサルティング、経営者・マネジメント層、戦略部門(経営企画室、新規事業など)はもちろんのこと、とくにHR(人事部門、コーチング、ファシリテーション、メンタリングなど)関連の業務にたずさわっている人たちにはとても有益だろうと思います。 それというのも、本書は「史上最高の経営コンサルタントでもあった」ドラッカー、その「着想はすべて、コンサルティングの現場から得た」もので、「ドラッカー本人がさまざまな原理をどう現実のビジネスに応用したのか解明するのが本書のテーマ」だと著者が明言しているからです。 原題は、“Peter Drucker on consulting:How