ライフスタイルの多様化が本格化した80年代。ホンダにはヘビーデューティ向けの50ccバイクがあった。それが、1982年6月10日に発売されたホンダ「モトラ」だ。 サブミッションとワイドなブロックパターンタイヤで悪路を走破 ホンダ「モトラ」は荷物の重さや路面の状態に合せてクッションを微調整できるレベライザー付リアサスペンションと、ワイドなブロックパターンタイヤを採用する。そのため、重い荷物を載せても安定した走行が楽しめた。 エンジンには空冷4サイクル49ccを採用。最大出力は4.5PS/7500rpmを発揮する。そして通常の3速に低速3速をプラスしたサブミッションを装備。登坂力約23度を実現する。 全長は1655mmでホイールベースは1125mm。シート高は720mmで、乾燥重量は76kgと見た目に反して軽量だった。 タイヤサイズは前後5.40-10-4PRで、燃料タンクは4.5Lとなる。