宇都宮市は7日、市内の民間保育所で複数の保育士が泣きやまない乳幼児の両足を持って逆さまにするなどの体罰を加えていたとして、児童福祉法に基づき、改善を勧告した。 市保健福祉総務課によると、保育所は生後数カ月から2歳までの27人が入所。平成16年から今年4月にかけて、保育士数人が乳幼児らの頭などをたたいたり、靴を履こうとしゃがんでいる子どもの背中を足で押した。泣きやまない乳幼児の両脇を抱え、動いている洗濯機に入れると脅したこともあったという。 保育士数人は「全くそういうことはない」と関与を否定しているが、他の職員や退職者の目撃証言があった。市は「児童虐待防止法の虐待には当たらないが、児童福祉施設最低基準の不適切な行為に相当する」としている。