年金を支える世代が全人口の何%いるかを示すグラフ。これが下がれば下がるほど、現役世代の負担が大きくなる。日本の下がり方は異常だ 財政も現役世代も圧迫する年金。将来、制度の破綻が起こり年金がもらえなくなる心配はないのだろうか。 グラフは、年金を負担する世代の人口比率を示したものだ。高いラインで横ばいになっているなら、その国の年金制度は安定しているといえる。 これを見ると、欧米の先進国が2030年代後半に安定するのに対して、日本はその後も減り続けている。つまり、日本は年金を受給するお年寄りが急増する一方で、それを支える労働者世代も減り続けるということだ。 これで本当に年金制度は維持できるのだろうか? 「欧米先進国のようにグラフが安定するなら、その比率を目安に年金制度の設計をすればいい。しかし、日本は2070年代後半まで下がり続けます。つまり、あと70年近く年金制度は安定しないのです。そこで政府