ブックマーク / www.cafebleu.net (2)

  • アンデスのリトゥーマ/バルガス=リョサ - Cafebleu Diary

    長年、なぜ「アンデスのリトゥーマ」は邦訳が出ないのか疑問だった。同じ人物が主人公の「誰がパロミノ・モレーロを殺したか」1992年に出ているし、「楽園への道」(2003)ですら出たのになと思っていたら、ようやく2012年に刊行された。 リトゥーマはおなじみの登場人物で、これで3回目の登場になる。まっすぐでいい男だと思う。山岳部=アンデスというのは、自然環境が人間に厳しく、暗く救いようのない物語になりがちだ。そこを救っているのが、助手トマスのロマンチックな恋物語である。 アンデス山中奥地のインディオの村ナッコスに赴任しているペルー治安警備隊のリトゥーマ伍長が助手のトマスと行方不明になった3人の男たちの消息を探る。口のきけないペドロ・ティノーコ、アルビノのカシミーロ・ワルカーヤ、道路工事の現場監督のデメトゥリオ・チャンカの3人である。リトゥーマは捜査をしていたが、一向に真相がわからない。部より

    madokarada
    madokarada 2013/12/14
    アンデスのリトゥーマ/バルガス=リョサ - Cafebleu Diary
  • 悪い娘の悪戯/マリオ・バルガス=リョサ - Cafebleu Diary

    あまりの読後感の良さに、このから去りがたく、もう一度最初から最後まで読んでしまった。これは純愛小説と言えるのだろうか。1950年代から40年余にわたる一組の男女の愛の物語......というと、まるで映画のようだが映画にするには内容が濃すぎるようだ。 読み始めたときはバルガス=リョサがこんなものを書くのかと、ちょっと驚いた。コメディであれば「フリアとシナリオライター」、エロティックな小説であれば「継母礼賛」「官能の夢」がある。けれど、いずれも構造はリョサらしい入れ子構造の語り口で、幾分か実験的なものや幻想的なものが含まれていた。ところがこの作品はどストレートな恋愛小説のようで、すんなりと読めてしまう作品だ。 ただ、どこにでもある恋愛小説と少し違うのは、その時代の世界情勢や流行といった時代背景を描いていること、海外移住した人間から見たペルーの現代史を追っていることだろう。1950年代のリマ

    悪い娘の悪戯/マリオ・バルガス=リョサ - Cafebleu Diary
    madokarada
    madokarada 2013/12/14
    悪い娘の悪戯/マリオ・バルガス=リョサ - Cafebleu Diary
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