緊縮財政を主張するとインテリに見える!? 森永:10月から消費税率が10%に引き上げられます。消費税増税の議論が表面化したとき、消費増税に否定的なMMT(現代金融理論)に注目が集まりました。MMTを支持する層は「緊縮財政は必要ない」と主張していましたが、飯田先生はどうお考えですか。 飯田:関西学院大学の朴勝俊教授がうまい指摘をしています。MMTとか反緊縮財政がポピュリズム(大衆迎合)なら、緊縮財政はエリート迎合主義。どちらに迎合しているかだけの違いというわけです。緊縮財政を主張すると「インテリですね」と褒められるので、政治家や評論家やタレントは支持しがちだけど、なるべく公的なお金を使わず(公的社会サービスを削減し)、税金は(富裕層の負担が増えないように)消費税の形でフラットに集め……といっためちゃくちゃ金持ちに有利なことを難しく語っているだけという主張もあります。 森永:確かにそうかもしれ
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