福島県立医科大学附属病院 甲状腺・内分泌外科部長 鈴木 眞一 氏 (すずき・しんいち) 1956年 福島県生まれ。医学博士。福島県立医科大学医学部医学科卒業。同大学附属病院教授および乳腺・内分泌・甲状腺外科部長、医学部器官制御外科学講座教授。2011年9月からは同大学に置かれた「放射線医学県民健康管理センター」で臨床部門副部長、現在は、甲状腺検査部門長、医学部甲状腺内分泌学講座主任教授も務めている。 ── 事故発生当時に18歳以下の県民約36万人に対する甲状腺検査を実施してきているということですが、その概要と検査結果の最新状況をお聞かせ下さい。 鈴木 今年の3月に検査がひと廻り終わったところです。 検査は、最初は事故の7か月後の10月9日から福島県立医大の病院で約1か月、土日祝日を使って実施し、その後、出張検査に移行し、最終的に36万8651人を対象に実施しています。 この36万8651人